コラム第5回  緊急事態

この所、非分岐・非進展フラグシステム「てばたくん」の開発に追われ、ずいぶん久しぶりの更新となりました。
さて、今回は何を書こうか…ふと、北山歩誘拐事件を製作している時のエピソードが脳裏に蘇りました。推理とは全く関係ないし、特にオチもありませんが(これってブログ風なのか?)、まあダラダラと書いてみましょう。



たんていくんvol.1の製作終盤、私は連日のテストプレイにすっかり参っていました。
一日数万回のクリックを余儀なくされ、私同様愛用のマウスも悲鳴をあげていました。
いくつか不具合を発見し、修正…エクスプローラを開き、手直ししたファイルを移動して…げげっ!ドラッグ中のファイルが突然消えた!?何だこれ?
おかしいなあ…ファイル名で検索…あれれ?全く見当違いの位置にあったぞ。ドラッグ中にうっかりマウスボタンを放してしまったのかな?気を取り直して、もう一度。今度は指先に神経を集中して(力入れ過ぎて指先ブルブル震えてます)左ボタンをしっかり押したまま移動…むむっ!また忽然と消えた!

よくよく調べてみると、何とマウスの左ボタンがバカになってるではありませんか。押したままにすると、断続的にクリックを繰り返したような状態になるようです。「5年間保証」とかマニュアルに豪語してあったけど…しかし、考えてみれば、今回数ヶ月のテストプレイで、通常の5年分位クリックしたような気も。ずいぶん酷使したからなあ…。
さて、中断した作業はどうしようか?時刻は深夜1時頃です。明朝さっそく新しいのを買いに行くとして、取りあえず今夜は止めるか…いや、いかん。こうしている間にも、他のスタッフ達は一生懸命作業しているのだ。私だけ怠ける訳にはいかないぞ。むむう…。予備のマウスはあったかな…つい先日まで使ってたセカンドマシンは知人に譲ってしまったし、部屋の隅に転がっていた数台の486(若い人は知らないだろうか…)も、まとめてジャンク屋に引き取ってもらったばかり。付属のキーボードやマウスも、あまりに古いので一緒に処分してしまいました。

おっ、そうだ!以前、職場の人からもらった「プーさんマウス」があるはずだ!ごく普通の、汎用の安物マウスで、熊のプーさんが全面に大きくプリントされている。アホらしくて、一度も使わずにしまい込んだ記憶があるぞ。確か押入れの奥に…あったあった。何てバカでかいマウスなんだ?ザラザラのプラスチックの地肌丸出し。塗装か表面処理ぐらいしろよ…しかもケーブルの硬い事!まあいいや。よーし、PS2ポート(爆笑)に接続だ!…って、届かないじゃん!(困)

私は背の高いタワー型の自作機を、デスク右脇の床に置いています。デスク上には二台のモニタ。右は映像編集等の際に使うサブ機。メインは向かって左です。その主モニタの正面にキーボード、右にマウス。こんな感じです。つまり、本体からマウス定位置までかなり距離がある訳です。これまではコードレスなので問題なかったのですが、このプーさんマウスでは、ケーブルが届きません。(泣)延長ケーブルはUSBしか持ってないし、PS2→USBの変換コネクタもありません。とほほ。振り出しに戻り、再び悩み込む管理人。(1時間経過)

むむっ!そうだ!大昔に購入した「ペンタブレット」があるぞ!正式に何と呼ぶのか知らないけど、マウスがペン型になっていて、絵を描くのに使うやつ。買ってはみたものの、自分の絵のあまりの下手くそさに眩暈がして、一日で断念したんだっけ。あちこちを小一時間捜しまわって…あったあった!これやこれ!おおっ、シリアル接続?(大爆笑)ドライバは…フロッピー!(おい…)インストールしてと…。再起動、準備OK!

ゲーム試作起動!画面クリック!さらにクリック!クリックボタンはペンの側面に設置されています。それを人差し指の脇(腹でも先でもなく)でクリック!おいおい…絵を描くにはいいけど、ゲーム製作に使ったら、指つるぞこれ。全然ダメじゃん。(当たり前)すでに薬指が痙攣してるし。

じゃあ、これはどうだ?もう一度、故障したコードレスマウスを装着。ドライバで左右のボタンを入れ替えちゃおう!…設定完了!ゲーム起動!デバッグモードで左…じゃなくて右クリックしまくりだ!
…やっぱりダメ。体に染み付いた習性で、どうしても左ボタンを押してしまいます。コンテキストメニュー連続で開いてどうするんだ?

結局、ああだこうだしているうちに夜が明けてしまいました。ごみ収集日なので、カラスが集団で鳴いてます。恐るべし都会ガラス。
この日、お気に入りのL社製マウスを3台まとめ買いしました。(笑)

備えあれば憂いなし。ほな。


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